Q:WinActorで長い数字(文字列)をExcelに貼り付ける際に、末尾の桁が0になってしまいます。どうしてでしょうか。
Excelの仕様上、大きい桁から数えて16桁目までは正常表示されますが、17桁目以降は切り捨てられて0と表示されてしまいます。
本記事では、Excelの有効桁数について解説し、文字列として表示する方法を説明いたします。
Excelの有効桁数
Excelで数字の列を入力した場合は、標準設定では数値として認識されます。
数値はExcelの仕様上、大きい桁から数えて16桁目までは正常表示されますが、17桁目以降は切り捨てられて0と表示されます。
20桁の数字を設定してみます。
セル内は「1.23E+18」と表記がありますが、数式バーには「1234567890124560000」と下4桁が0で表示されています。
文字列として表示する方法
Excel側で設定する
Excelファイルの目的のセルの書式設定をあらかじめ「文字列」に設定します。
その後WinActorで貼り付け操作を行うと、文字列として最後の桁まで表示されます。
アポストロフィ「’」を入れる
あるいは設定値の先頭にアポストロフィ「’」を入れます。
この方法でも文字列として設定できます。
0から始まる数字を入力する
また0から始まる数字の列の場合は、あらかじめExcelで上記の書式設定を行うか、設定値の先頭にアポストロフィ「’」を入れる必要があります。
この方法で頭の0を省略せずに表示することができます。
注意
文字列として設定する場合、Excel側で計算処理ができなくなります。
WinActorを用いてExcelから値を取得して計算することはできます。