例えばA列からAA列までに繰り返し値を設定していきたいです。
R1C1形式でセル位置を指定することで、列方向に移動することが可能になります。
本記事では、Excel操作で列方向へ移動する方法について説明いたします。
R1C1形式について
WinActorのExcelのセルの指定には「A1形式」と「R1C1形式」の2つがあり、R1C1形式を使用すると列方向に移動することが可能になります。
R1C1形式では「R」は「行(Row)」の略、「C」は「列(Column)」の略で行と列になっておりそれぞれを数字で表す方法です。
※A1形式は列A行1と列を英字、行を数字でセル位置を表す方法です。
以下の表のようにA1はR1C1、B2はR2C2・・・となっております。
A1 | ⇔ | R1C1 |
B1 | ⇔ | R1C2 |
C1 | ⇔ | R1C3 |
どのような設定を行えば列方向に移動するのかを実際にWinActorの画面で説明します。
事前準備としてExcelファイルをデスクトップに作成してください。
手順
作成するシナリオの全体図です。
手順1
「変数値設定」ノードをシナリオの中に置きます。
列番号を格納する変数「列番号」を作成し、値に「1」を設定します。
手順2
「変数値設定」ノードの後方に繰り返しグループを置きます。
条件は無限ループとなるよう指定します。
手順3
繰り返しグループの中に分岐グループを置きます。
今回はAA列=27列目まで値を設定するため、列番号が27より大きい条件を指定します。
手順4
分岐グループのTrue側に「繰り返し終了」ノードを置きます。
手順5
分岐グループの後方に「18_Excel関連\Excel操作(値の設定)」ライブラリを置きます。
プロパティを開き、次の設定をおこないます。
設定値:設定値を指定します。
例ではセル位置を指定しています。
列番号は「%列番号%」と指定すると変数値が代入されます。
ファイル名:Excelファイルのパスを指定します。
絶対パス、相対パス、URLが指定可能です。
シート名:操作対象のシート名を指定します。(省略も可能です。)
セル位置:対象のセルを選択します。
列番号は「%列番号%」と指定すると変数値が代入されます。
手順6
「Excel操作(値の設定)」ライブラリの後方に「カウントアップ」ノードを置きます。
変数「列番号」の値を1増やします。
結果
シナリオを実行するとA1セルからAA1セル、すなわちR1C1セルからR1C27セルまでにセル位置がR1C1形式で入力されます。