PC用のフローティングバナー スマホ用のフローティングバナー

WinActorで正規表現を使用した条件式の設定方法

Q:文字列に「重要」が含まれているかどうかで分岐を作成したいです。
WinActorの条件式の設定方法を教えてください。

特定の文字列が含まれているかどうかを判定する条件式の作成は、正規表現を使用すると便利です。
本記事では、正規表現を使用した条件式の設定方法を説明いたします。

正規表現を使用した条件式の設定方法

手順1


条件式に正規表現を使用する場合、比較演算子に「正規表現」を選択します。
その上で「重要」を含む文字列が含まれる場合を正としたい場合は、右辺に「値 ⇒ ^.*重要.^$」と指定します。

結果


変数値に「重要」が含まれる場合は分岐のTrue側の処理が行われます。

変数値に「重要」が含まれない場合は分岐のFalse側の処理が行われます。

正規表現とは

前述の条件に使用した記号の正規表現における意味について説明いたします。

「^」

「^」は文字列の先頭を意味します。
直後の文字列が先頭にある場合にマッチします。
このため「^重要」と記述した場合、文字列の先頭が「重要」となっている文字列が該当します。

「$」

「$」は文字列の終わりを意味します。
直前の文字列が末尾にある場合にマッチします。
このため「重要$」と記述した場合、文字列の末尾が「重要」となっている文字列が該当します。

「.」

「.」は改行を除く任意の1文字を意味します。
このため「.重要」と記述した場合、「・重要」や「※重要」など「重要」の前に何か1文字入っている文字列を意味します。

「*」

「*」は「*」の直前の文字が0個以上連続することを意味します。
特定の文字が不特定回数繰り返し現れる場合に使用します。
このため「重要*」と記述した場合、「重」や「重要要要要要」など「重」の後に任意の回数「要」が繰り返し現れる文字列が該当します。

組み合わせて使用した場合

「.」と「*」を組み合わせて「.*」という形で使用した場合、任意の1文字が0個以上連続する文字列、すなわち任意の0文字以上の文字列を意味します。
これ単体で使用するとすべての文字列が該当します。

このため「^.*重要.*$」と記述した場合、任意の0文字以上の文字列から始まり、その後で文字列「重要」が現れ、その後で任意の0文字以上の文字列が現れて終わる文字列が該当します。
すなわち文字列「重要」を含む文字列すべてが該当するのです。

正規表現で使用できる記号は他にも種類がございますが、膨大なので割愛いたします。

関連記事